2021.07.12
UME

梅採りと梅拾い。

 

5月下旬。

もしかしたら他のところよりも少し早いのかもしれませんが

私たちの梅の実の収穫時期がスタート致しました。

 

梅採りと梅拾い。

 

この違いはなんなんでしょう?

 

こちらが梅採り。木から直接採っています。

 

 

次にこちらが梅拾い。ネットの上に落ちている梅を網や手で直接拾っています。

 

 

なぜ、このように直接木から採る梅と落ちるまで待つ梅と分けているのか。

 

 

 

 

それは単純に実の用途が違うからです。

 

 

 

 

シャキシャキ梅やカリカリ梅に使われる梅たちは何より食感が大切です。

皮が硬いだけではなく種に近い実の部分も硬くなくてはいけません。

なので、熟す前の青梅を木から直接採らなければいけないのです。

それが5月下旬と早くから行われる「梅採り」の理由。

 

 

 

 

 

一方、梅干しに使われる梅たちは基本熟されているものを使います。

南高梅は種は小さくて実は柔らかく、そして皮が薄いので特に梅干しに適していると言われています。

完熟梅は大体6月中旬からの収穫となりますので、梅採りよりも少し時期は後になります。

 

実際にご自身で梅干しを作られる方で完熟された梅が本当は欲しいけどなかなか手に入らないから青梅を購入し「追熟」される方、多いのではないでしょうか?

※追熟とは、熟す前に果実を収穫しておき、後で熟すように処理することです。

 

熟されてポトン、と自然に木から青ネットへ落ちた実を拾う。これが「梅拾い」。

 

 

 

 

ちなみに今年は雨が多かったため実太り・品質ともに上々。

何年かぶりの豊作年とも言われております!

 

 

 

さあ、コンテナいっぱいに梅の実が集まりました。

次は様々な大きさの梅たちをサイズごとに分けていく作業「選果」の現場をお伝えしたいと思います。

 

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

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